肩こり

肩こりを起こすおもな原因として、次のことが挙げられます。

●長時間の同一姿勢

長時間同じ姿勢で作業を行う方は、肩こりを発症しやすいとされています。

・デスクワーク
・読書
・勉強
・立ち仕事
など

上記のように、長時間同じ姿勢で作業を行うと首や肩まわりの筋肉に負担がかかり、筋肉が緊張してしまいます。
とくに、座った状態で行う作業では不良姿勢になりやすく、肩こりを起こしやすいといわれています。

そのため、普段仕事で一日中パソコンを使用する方は、長時間の同じ姿勢や不良姿勢に注意しなくてはいけません。
仕事柄パソコンを使用する機会が増え、最近ではデスクワークによる肩こりの発症が男女問わず増加しているといわれます。

●首が硬い（動かない）

身体の柔軟性が低下しており、とくに首や肩の動きが悪い方は肩こりになりやすいとされています。
柔軟性が低下してしまう原因には、次のような内容があげられます。

・加齢
・運動不足
・ケガの後遺症
・日常生活での疲労の蓄積
など

●運動不足

日頃あまり身体を動かす習慣がない方は、筋力が低下し肩こりになるリスクが高まります。
とくに首まわりの筋力が低下すると、頭の重みによって首や肩に負担がかかりやすくなり肩こりにつながります。
運動不足で筋力低下が起こると、肩こり以外にも次のような症状が現れる場合があるので気をつけなくてはいけません。

・肥満
・病気や疾患
・ケガをしやすくなる
など

上記のように、運動不足が招く健康面での影響は大きく、身体のことを考えるのであれば日頃から適度な運動をおすすめします。
また、デスクワークの方は長時間同じ姿勢で作業をしてしまわないよう、休憩や身体を動かすなどの工夫が大切です。

肩こりにみられる症状は、肩の違和感や痛み、動かしづらさ、肩以外の部分の不調があげられます。

●肩の違和感

肩こりを発症すると首や肩、背中にかけての筋肉が緊張するため血行不良が起こります。
そうすると、肩に次のような違和感を覚える場合があります。

・肩が重い
・肩がだるい
・肩がこわばる
・肩が張っている
など

人によって感覚に違いがみられますが、肩周りの筋肉が緊張し血行不良が起こると上記のような症状を訴える方が多いです。

●痛みや動かしづらさ

肩こりを発症すると、肩や腕にかけて痛みや動かしづらさを生じるケースがあります。
そもそも人間の身体は、筋肉が伸び縮みをすることで身体を動かします。
肩こりによって筋肉が緊張すると、筋肉の伸び縮みがスムーズに行われず、無理に動かされると痛みをともないます。

また、筋肉の伸び縮みがスムーズに行われないと、関節の可動域制限を生じる場合があります。
関節の可動域制限によって思うように身体を動かせなくなると、日常生活の動作にも支障をきたす場合が考えられます。

●身体の不調

肩こりを発症すると、筋肉の痛みや重だるさといった症状以外にも、さまざまな不調をきたす可能性があります。
肩こりによってみられる症状の例は次の通りです。

・頭痛
・めまい
・吐き気
・耳鳴り
・眼精疲労
・手のしびれ
など

上記の症状は肩こりによる血行不良がおもな原因とされ、慢性的な肩こりによって常に頭痛薬が手放せないという方もなかにはいらっしゃいます。
また、首や肩まわりの筋肉が緊張することで手や指のしびれを訴える方もいます。

このように、肩こりが原因となり身体の不調を起こす場合も多いため、日頃からのケアが大切です。
症状に合わせた適切な対処法を理解し、肩こりの改善を目指しましょう。

肩こりを改善へと導くために、ストレッチや血行促進、マッサージなどの対処法をお試しください。

●ストレッチ

ストレッチは肩こりの改善に効果的であり、とくに首や肩、肩甲骨まわりのストレッチが有効とされています。

・首のストレッチ

首を前後に倒す。首を横に倒して力を抜き、片手で首を傾け首の横の筋肉を伸ばす

・肩甲骨のストレッチ

両手を頭より高い位置で壁につき、お辞儀をするように身体を前方に倒すことで肩甲骨周りの筋肉を伸ばす

上記のストレッチを入浴後の身体が温まった状態で行うと、より高いストレッチ効果を得られるといわれています。
また、仕事の合間にストレッチを行うと、同一姿勢による筋肉の緊張を防ぐ効果があるので、ぜひやってみてください。

●血流改善

肩こりの症状を軽減するためには、血流を改善し筋肉の緊張を緩和することが効果的とされています。
血流を改善するために、次のような方法を行ってみてください。

・お風呂で温まる
・カイロを貼る
・適度に運動をする
など

入浴時に身体を温める場合、シャワーで済ますのではなくしっかりと湯船に浸かることをおすすめします。
夏場でもクーラーで冷えた身体を温めるために、湯船に浸かるようにしましょう。

また、運動をすると筋肉が動かされるため、血流改善に効果的といわれています。
ウォーキングやラジオ体操などの軽い運動でも十分な効果があるため、運動が苦手という方はまずは簡単な運動から試してみてください。

●マッサージ

マッサージは硬くなった筋肉をほぐし、肩こりの症状を軽減する効果があるといわれます。
整骨院・接骨院では自由施術によるマッサージメニューを用意しているところが多いため、首や肩まわりの硬くなった筋肉をほぐしたい方は利用してみてはいかがでしょうか。

つらい肩こりに悩まされないために、姿勢改善や適度な運動を行いましょう。

●長時間の同一姿勢を避ける

デスクワークや立ち仕事をしている方は、同じ姿勢がつづくと筋肉に負担がかかり、肩こりにつながる場合が多いです。
そのため、作業を行う際は長時間同じ姿勢がつづかないよう注意しましょう。

こまめに休憩を取ったり、作業の合間に少し首や肩をまわすといった動作を行い、筋肉が硬くなるのを防ぐことが大切です。
わずかな時間でも違う姿勢をとることで、肩こりの予防に効果的と考えられます。

●姿勢改善

肩こりを防ぐためには、日頃から正しい姿勢を心がけ、肩まわりの筋肉に負担がかからないように心がけましょう。

良い姿勢を意識する際には骨盤を立て、骨盤に上半身がしっかりと乗っていることをイメージしながらあごを少し引きましょう。
また、座っているときでも同様の姿勢を維持できれば、デスクワークで身体にかかる負担を軽減し、肩こりの予防につながります。

●適度な運動

肩こりを防ぐためには、日頃から身体を動かすことが効果的といわれています。
日常的にスポーツや身体を動かす習慣がない方は、運動不足にならないよう注意しましょう。

・ウォーキング
・ラジオ体操
・ヨガやピラティス
など

上記のような運動は自宅でも気軽に行えるため、運動が苦手な方でも気軽に行えるのではないでしょうか。
帰宅後や休日などに運動を行い、肩こりの発生を防ぎましょう。

運動を行った後は必ずストレッチを行い、筋肉に疲労が蓄積しないよう心がけましょう。
また、運動後は身体が冷えないように、お風呂で湯船に浸かることもおすすめとなります。

当院では、肩こり解消のために、先ず首・肩の関節可動域を検査します。

慢性的な肩こりの方は、なんどほぐしてもまた凝ってしまうというお悩みがあるのではないでしょうか。
肩こりは、筋肉が伸び縮みせずに常に縮まっている（力が入ってる）状態です。

重たい頭を支える為に力が入り、長時間のデスクワークで動かさない、荷物を何度も持ち上げる（肩の筋肉を縮める動作）、仕事が終わって帰宅しても前かがみで料理に洗い物、やっとゆっくりできると携帯みてる、目が疲れてきたらお休みなさい、と、こんな繰り返しで肩の筋肉は縮みっぱなしでこり固まり動かすと痛みが出るし動かしたくなくなってしまいます。
いくらほぐしても筋肉自体が伸び縮みしなければ血液の流れも悪く酸素が送られてこないために酸欠状態で疲労が回復しません。

長年のこりの影響で首・肩の動きは狭くなっているので、先ずは、首を上下・左右回旋・左右側屈方向に大きく動かせるようにし、肩も可動域を広げ肩甲骨の動きを作りだし大きく動かせるようにします。
そうすることで、日常生活の中で自然と動かす機会が増え生活の中で筋肉を伸び縮みさせ動かすことでこり固まっていた筋肉がほぐれていきます。

セルフ検査で椅子に座り体は前を向いたままで首だけの動きで真後ろがみえますか？両手をバンザイして両腕とも耳につきますか？
頑固なこりに対しては、超音波にて筋肉を緩めてから可動域を広げたり、鍼施術にて深部のこりを直接刺激し血流を改善し痛みの緩和を目指します。